「管理不十分空き家」閣議決定でも効果は疑問・・・？｜㈱HGCエステート

2023/03/08

空き家を減少・活用を促進する目的として空き家対策の特別措置法が閣議決定されました。

これまでは、周囲に悪影響を与える「特定空き家」として指定されると、固定資産税の軽減対象から外れる制度になっていました。

土地の上に建物がある間は、居住用資産として固定資産税が少なく課税されていましたが、その軽減率が無くなり、固定資産税が高くなるものです。

固定資産税が高くなれば、空き家の所有者や相続人が活用する方向に動くと考えたのです。

今回は、さらに踏み込んで“管理不十分で放置すれば倒壊の危険の高まる空き家”として「管理不十分空き家」を指定して、空き家減少を促進しようというものです。

見た目には、まだ問題なさそうな空き家でも、すでに雨漏りなどを起こしている空き家が対象になりそうです。

北海道の場合は、凍結によるスガ漏れという雨漏りに似た現象が空き家に発生することがあります。

また、積雪による屋根の崩壊や窓の破損も多く見られます。

ただ、「特定空き家」への指定事例は多くありません。

所有者や相続人の特定に難航していることが大きな原因かと思います。

私の担当した空き家でも経験があります。

地方の空き家の活用促進にどれだけ効果があるかは未知数な気がします。