北海道医療大学が北広島市へ移転が決定｜㈱HGCエステート

北海道医療大学のキャンパス移転が、正式に北広島市へ決まりました。

 

これがどれほど大きなニュースかというと、現在、北海道医療大学のキャンパスがある当別町にとっては、あらゆる方面で打撃が大きいと思います。

当別町は、札幌市内から１時間もかからない位置にありながら、冬は吹雪になりやすいために、通勤・通学に多大な支障があるために、移転が進まない地域です。

 

ただ、これまでは北海道医療大学があるために、ＪＲ線も確保され、「北海道医療大学」という駅があるくらいです。

当別町内には、大学生のための賃貸住宅も多くあります。

 

子育て支援などには手厚い当別町ですが、その制度も北海道医療大学の生徒やその経済効果が根底にあって、財政が確保されていたのではないでしょうか。

これから、当別町としては他の財政基盤を探す必要性が出てきそうです。

 

一方、北広島市は、その地の利を最大限に生かした誘致に成功したといえます。

札幌という北海道最大都市と、空港やラピダス建設などと着実に大きくなりつつある千歳市の間にあり、日本ハムの新球場で話題も十分。

北海道医療大学が誘致されることで、今以上に賃貸住宅や学生をターゲットにした店舗も増えるでしょう。

 

千歳線沿線は、元から都市としての潜在能力がありながら、活かしきれていなかった地域です。

起爆剤をうまく利用して、都市がそれぞれ活性化することに期待します。

 

さて、北海道医療大学も、当別町から移転する決断は困難があったと予想します。

当別町のキャンパスは、少々中心地から離れていますが、広くて静かな丘に面しており、学生が勉強をするには最適な立地でした。

北広島の敷地は、現在よりも小さく、コンパクトなキャンパスになることでしょう。

それでも、少子化を見据えればこその決断に迫られたと思います。

 

北海道内の市町村で、足の引っ張り合いの様相を呈していますが、それぞれ知恵を絞る必要がありそうです