親が亡くなってからでは遅い！相続する前に準備しましょう！

実家をどうするのか？

親が高齢になれば、誰でもが直面する問題です。

親の思い入れや想い出を考えると処分するのは忍びない・・・

だからといって、親が亡くなったあとの管理ができるかどうか・・・

まずは、実家を引き継ぐのかどうかから決めておきませんか？

 

実家を引き継ぐのか？処分するのか？

「家を継いでほしい」

親からいわれたら、あなたはどうしますか？

日本ではまだまだ家長制度が根付いていて、特に長男の負担は大きいのではないでしょうか。

昔は、家は長男が継ぐものとされていて、家だけではなく財産のほとんどを誰の反対もなく継いでいました。

しかし、法的な相続権も整備した現代では、家を継いだら兄弟たちに相続権分のお金を要求される時代です。

家を継ぐことが得する時代ではなくなりました。

心情的なことだけで家を継ぐことを決めてしまうと、あとから後悔することになります。

 

実家を引き継ぐなら相続前から修繕などをしておく

そうはいっても実家であることには変わりありません。

自分を育ててくれた場所ですから、家を引き継ぐことに決めることも大事なことです。

家を引き継ぐことを決めた場合には、両親が亡くなる前から手をかけるようにしてください。

修繕が必要になっている場所を把握して、定期的に直していくようにします。

できれば、実家を立ててくれた建築屋さんとか補修する業者を決めておくことが重要です。

もし、空き家になることがあるときなどに、管理をしたり点検することを相談しやすい環境づくりをしておくと、あとからとても助かることになります。

 

残った実家の活用方法を考えておく

実家を引き継ぐと決めていても、思い通りにならないこともあります。

想定よりも早くに両親がこの世を去り、空き家にせざるをえないことも考えておくことです。

家は、空き家になった途端に急に状態が悪化します。

空き家の放置は、思わぬ不具合を起こすことも多いのです。

放火や火災の危険、動物が住みつき匂いなどで近隣に迷惑をかける、雪による倒壊など管理を続けることはなかなか大変になります。

周辺の賃貸相場や売買事例を調べておいて、貸し出したり売却することを考えておくことも大切です。

 

持っている不動産をできるだけ把握しておく

実家を引き継いだのはいいが、財産がそれだけではないこともしばしば見られます。

遺品整理中に権利証でも出てくればいいですが、権利証を紛失していたりすると不動産があってもわかりません。

また、固定資産税を払っていないので、他の不動産がないと考えるのはよくありません。

特に地方にある土地建物や山林などは、固定資産評価が課税評価額に達していないため、税金を請求されていないだけかもしれないのです。

生前によく聞き取りをしておいて、早めに所在している役場などに聞くようにしましょう。