いつ渡す？不動産売却で権利書が必要なタイミング｜HGCエステート

自宅や自分が持っている不動産が、「間違いなく自分が持ち主です！」と証明するものといえば、『不動産権利書』を思い浮かべる人が多いと思います。

一般的に″権利書″といわれる書類ですが、不動産を売却するときには重要で必要な書類です。

現在は、オンライン化にともない「権利書」→「登記識別情報」と名称が変わっています。

どちらも同じ効果を持っているものです。

不動産の売却をすることを決めた場合、主に２度必要な場面が出てきます。

 

①不動産の査定もしくは売却を開始するとき

不動産業者が不動産売却の査定もしくは売却を開始する際には、法務局またはオンラインの登記情報サービスを利用して、登記事項証明書を確認・取得します。

対象不動産のプロフィール、例えば、所在や面積・建物の築年数・抵当権の有無などがわかります。

この情報に間違いが無いかを、所有者の持っている権利書と照らし合わせて確認をします。

登記事項証明書と権利書に違いがある場合には、事前に調査をして、その誤りを正す作業が必要になるからです。

また、この内容に違いがあれば、所有者変更ができないこともあります。

不動産業者にとっては、かなり重要な作業です。

 

②不動産の引渡し・所有権移転手続きをするとき

不動産の販売活動中には、ほとんど権利書を利用することはありません。

大切にお手元で保管をしてください。

こういうと時折、「不動産屋さんで保管してください！」といわれるお客様もおりますが、それはお断りしております。

ご自分の大事な不動産が、自分のものであることの証ですから、ぜひ、ご自分で管理してください。

いよいよ不動産の売却が決まり、引渡しと所有権の移転をするときが来ます。

所有権移転の登記手続きには、権利書が必須の書類となります。

このときにやっと、ご自分の手元から権利書を手放し、買主の所有へと変更がされます。

 

◆もし、権利書を無くしてしまったら・・・

「権利書の再発行はできますか？」 こうゆう質問も多く受けます。

大前提として権利書の再発行はできません。

ただし、権利書を紛失したときに代わりとなるものを作成することはできます。

登記手続きをする司法書士によって作成されますが、もちろん作成費用がかかります。

多少の価格に違いはありますが、おおむね５万円くらいが一般的です。

かなりの金額だと思いますが、それほど権利書は重要なものであると認識してください。

やむを得ない事情で権利書を紛失することもありますが、せめて「引越しの最中にどこかへ行ってしまった！」なんてことのないようにしてください。

このパターン、案外多いですから要注意です！！