空家対策の解決策になるか!?0円物件のメリット・デメリット|㈱HGCエステート
2024/04/09
毎日新聞に掲載された記事が各サイトで転載されていまして、とても興味深かったので共有するとともに、不動産業者として意見を述べたいと思います。
『みんなの0円物件』→【みんなの0円物件】無償譲渡物件の不動産マッチング支援サイト-空き家,住宅,土地,店舗 (zero.estate)
空家問題については、国もいろいろな対策をとっており、空家対策措置法の施行や相続登記の義務化・国庫帰属の要件緩和と、この数年で次々と実施されています。
ただ、地方の空き家・遊休地の根本的な解決には至っていないというのが、北海道の不動産業者としての意見です。
札幌のような政令指定都市ならともかく、その周辺都市も含めて、売却できない不動産はたくさんあります。
その主な原因は、記事にもあるような費用の問題です。
不動産の売却によって得る費用より、売却するための費用が上回るため、総支出はマイナスになります。
それでも売却できるなら、まだマシです。
自分で費用を捻出しても買い手がつかない不動産が、地方ではゴロゴロしています。
その解決策としてのサイトが『みんなの0円物件』なのです。
売り手は費用をかけずに譲渡できるし、買い手も最低限の費用で所有できるのですから、両者にとって有益ですよね。
不動産業者から見ても、多くの売却できない物件があることを考えると、利用価値は高いと思います。
一方で、問題点もあります。
われわれ不動産業者の必要性は、安全・安心な不動産物件を供給することにあります。
その点では十分な調査ができない不動産取引は、のちのちトラブルになります。
ですが、不動産調査には費用が発生することも確かですので、不動産業者がタダで調査をするわけにもいきません。
ですので、“0円物件”を求める場合には、こんなことに注意したらいいのではないでしょうか。
・土地であるなら、以前にどのような利用をされていたのか?
→土壌汚染や地中の瓦礫の有無を想定することができます。
・建物がある場合は、事前に現地を見学する
→雨漏りや配管の不良箇所があることは前提で検討すべきです。
・水道や下水・建物の概要などは役所で事前に確認する
0円で所有するのですから、このくらいのフットワークの軽さは必要だと思います。
“0円物件”を譲渡する側も譲渡される側も、リスクがあることを承知の上で、取引していただけたらと思いますし、少しでも地方の空き家・遊休地の解決につながるといいなと思います。
私も積極的な活用・紹介をしていきたいところです。
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