国内半導体工場を千歳市に誘致が有力｜㈱HGCエステート

一昨年後半から昨年の前半にかけて、新築住宅やリノベーション住宅を中心に引渡しが遅れる事態が多くありました。

その原因のひとつが「半導体の不足」です。

 

住宅の暖房給湯設備であるボイラーはもちろんのこと、キッチンやトイレなどにも半導体は使われています。

住宅設備機器は、住む人にとって便利な機能が増えた分、その機能を司っているのは半導体なのです。

グローバル化が進んだために、住宅設備に使用する半導体も国外から供給されるものがほとんど。

その国外の半導体生産が流行病によって遅れたことで輸入も遅れました。

 

この事態から日本でも国内に半導体生産工場を作る計画があります。

すでに、台湾の半導体企業が熊本に生産工場を建設することが決まっています。

それに続き、トヨタなどの国内有力企業８社が共同出資して純国産半導体に取り組みます。

 

その工場用地が北海道千歳市に誘致される可能性が高くなってきました。

鈴木北海道知事のトップ交渉も効果があったのでしょうか。

元々、日本の半導体生産は実績が高い分野でした。

国外の安い労働力の影響で、国外流出していった産業のひとつです。

半導体生産拠点の国内回帰によって、再び“モノづくり日本”として復活することを期待します。

 

また、千歳市自体も流行病前までは、人口増加していた都市です。

道央地域の拠点都市のひとつとして、さらに発展が見込める要因が増えたことにもなります。

 

不動産業者視点で見ますと、人口増加は不動産市場にも好影響があります。

賃貸住宅の流動化や建築増加、店舗の増加、それにともなう土地の売買など。

もちろん、地価の上昇も見込めます。

 

札幌一極集中が緩和される一つの好例にもなるといいなと思います。